米国ETF

VOO配当確定日、利回り、経費率、組入れ銘柄などを総まとめ【2019】

かみなりん
VOOってなに?
サンダー
VOOはS&P500に連動する上場投資信託(ETF)です。

有名な投資家のウォーレン・バフェット氏が「現金の90%をS&P500に、残りの10%を米国短期債に投資せよ」と家族に遺言を残したことでも有名です。

VOOのメリットは米国の大型株約500銘柄に分散投資、そして0.03%という経費率の低さにあります。

かみなりん
聞いているだけで、VOOが気になってきたよ
サンダー
そうですね。投資における最適解の1つではないかと思います。

今回はVOOについて色々説明していきます。

 

VOO(バンガードS&P500 ETF)とは

VOOとは、S&P500に連動するETF

VOO(バンガードS&P500 ETF)とは、S&P500に連動する上場投資信託(ETF)です。

アメリカの主要業種を代表する大企業510銘柄で構成されています。

設定来のリターンは14.46%とかなりの高パフォーマンスですね。

 

運用会社はバンガード社です。

つみたてNISAやiDeCoをされている方は、「楽天VTI(楽天・全米株式インデックス・ファンド)」や「SBI VOO(SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド)」などの投資信託でご存知の方もいるかもしれません。

先頭の「V」が「Vanguard(バンガード)」の「V」ですね。

 

VOOはキャピタルゲイン(売買差益)がメインですが、インカムゲイン(配当収入)も2%程度得られます。(2019年12月時点での30日配当利回りは1.93%)

長期運用で資産形成しながら、分配金も貰えるので投資気分を味わうという意味でもオススメです。

VOOは米国ETFですが、SBI証券楽天証券などの日本の証券会社から購入出来ます。

 

2019年VOOのチャート・株価推移

2019年の1月2日からの株価推移をグラフにしました。

2019年早々、アップルショックの影響で1月3日には224.34ドルまで下がったものの、12月20日は296.32ドルにまで上昇しています(+32.09%)

VOO2019年度の株価チャート

 

2019年については、チャートから株価を確認できるように作成しました。

ぜひチャートをなぞってみてください。

 

VOO設定来(2019年9月7日)からのチャート・株価推移

VOOが設定された2010年9月7日からのチャート・株価推移を下記のグラフに表しました。

見事なまでに右肩上がりに推移していますね。

 

VOOトータル(キャピタル・インカム)リターン(年間)

年度ごとのVOOのリターンは下記の通りです。

キャピタルリターン、インカムリターンとそのトータル、及びベンチマークであるS&P500をデータにしています。

 

ファンド設定日が2010年9月7日のため、2011年からのリターンをグラフにしました。トータルリターンは2018年のみマイナスですが、ベンチマークのS&P500もマイナスとなっています。

VOOキャピタルゲインインカムゲイン推移

 

年度 キャピタルリターン インカムリターン トータルリターン S&P500
2011 -0.02% 2.11% 2.09% 2.11%
2012 13.45% 2.53% 15.98% 16%
2013 29.67% 2.66% 32.33% 32.39%
2014 11.46% 2.17% 13.63% 13.69%
2015 -0.74% 2.09% 1.35% 1.38%
2016 9.6% 2.33% 11.93% 11.96%
2017 19.48% 2.3% 21.78% 21.83%
2018 -6.23% 1.81% -4.42% -4.38%

 

VOO(バンガードS&P500 ETF)の経費率(年率)

VOOの経費率は年率0.03%!同じバンガード社のVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)も0.03%で最安です。

 

ETFのおける経費率とは、運用に必要な費用が順資産総額に対してどれぐらいの割合かを示したものです。

自分の代わりに運用してくれる手間賃のようなもので、ETFを保有している限りかかる費用です。

それも毎日!長期保有するのであれば、コンマ数パーセントの違いでも大きな違いです。

 

例として、100万円分まとめてETFを買付したとき、経費率が0.03%のときの0.3%のときを比較してみます。

経費率0.03%のVOO 経費率0.3%のETF
1年間の信託報酬 100万円 × 0.03% = 300円 100万円 × 0.3% = 3,000円
1日当たりの信託報酬 300円 ÷ 365日 = 約82銭 3000円 ÷ 365日 = 約8.22円

 

100万円分のVOOを買付したら、1日当たり82銭という低コストです。

楽天証券によるとETF業界の平均経費率は0.27%ということで、分かりやすく0.3%のETFを例にすると、10倍で8.22円。

これが数十年運用するとなれば、この差は大きいと言えます。

 

VOOの配当月、配当確定日(2019年9月期&2019年12月期)

VOOの配当は年4回、配当月は3月、6月、9月、12月です。

直近の配当落ち日は下記の通り。

基本的に月末に分配基準日となるので、分配金の支払いは翌月初旬となります。

 

権利付最終日 権利落ち日 分配基準日 分配金支払日
2019年12月期 2019年12月19日(木) 2019年12月23日(月) 2019年9月24日(火) 2019年12月27日(金)
2019年9月期 2019年9月24日(火) 2019年9月26日(木) 2019年9月27日(金) 2019年10月1日(火)

 

分配金を得るためには、分配基準日の4営業日前までに約定(購入成立)しておく必要があります。権利落ち日からは売却しても大丈夫です。権利落ち日に売却が集中し、株価が下落するので、長期保有するなら権利落ち日に買い付けしても良いかもしれません。

 

VOOの配当金推移

VOOの配当金推移は下記の通りです。キャピタルゲイン(売買差益)目的で保有していますが、分配金も堅調に増配していますね。

voo_配当金推移

 

配当金を表にしています。

配当月(2010年9月~2015年3月) 配当金(USD) 配当月(2015年6月~2019年12月) 配当金
2010年9月 0.279 2015年6月 0.902
2010年12月 0.263 2015年9月 0.953
2011年3月 0.268 2015年12月 1.092
2011年6月 0.285 2016年3月 1.006
2011年9月 0.290 2016年6月 0.953
2011年12月 0.343 2016年9月 0.883
2012年3月 0.285 2016年12月 1.296
2012年6月 0.320 2017年3月 0.998
2012年9月 0.343 2017年6月 1.010
2012年12月 0.470 2017年9月 1.176
2013年3月 0.335 2017年12月 1.1839
2013年6月 0.369 2018年3月 1.0837
2013年9月 0.393 2018年6月 1.1573
2013年12月 0.914 2018年9月 1.2067
2014年3月 0.779 2018年12月 1.2890
2014年6月 0.809 2019年3月 1.4551
2014年9月 0.876 2019年6月 1.3859
2014年12月 1.026 2019年9月 1.3014
2015年3月 0.984 2019年12月 1.4285【NEW】

 

なお、配当利回りを計算するツールを作成しました。配当利回りや優待利回りを計算したい方、計算方法を知りたい方は下記の記事も合わせてご覧ください。

配当利回り自動計算ツールアイキャッチ
配当金&配当利回り自動計算ツール、配当&優待利回り計算式と計算方法解説

配当利回り計算ツールへ移動 (該当箇所へスクロール) かみなりん配当金や配当利回りを自動で計算するツールが欲しいなぁ…… サンダー検索しても出てこないよね。だから作っちゃった! かみなりんじゃあ早速使 ...

 

VOOの保有上位10銘柄

VOOが保有する上記10銘柄は下記の通り。GAFAM(ガファム、Google、Apple、Facebook、Amazon、MicrosoftのIT企業5社の頭文字をとった呼び方)を筆頭に、証券会社のJPモルガンや、ウォーレン・バフェット氏が会長CEOを務めるバークシャー・ハサウェイなどが名を連ねます。

順位 銘柄 (シンボル) ファンド構成比
1 Microsoft Corp. (MSFT) 4.331%
2 Apple Inc. (AAPL) 4.181%
3 Amazon.com Inc. (AMZN) 2.921%
4 Facebook Inc. Class A (FB) 1.824%
5 Berkshire Hathaway Inc. Class B (BRK.B) 1.599%
6 JPMorgan Chase & Co. (JPM) 1.580%
7 Alphabet Inc. Class C (GOOG) 1.512%
8 Alphabet Inc. Class A (GOOGL) 1.486%
9 Johnson & Johnson (JNJ) 1.379%
10 Procter & Gamble Co. (PG) 1.233%

 

かみなりん
GAFAMって言うけど、「G」のGoogleが見当たらないよ
サンダー
7位と8位の「Alpabet Inc.」がGoogleグループ企業の持株会社です。「Alphabet Inc.」社のシンボル「GOOG、GOOGL」を見れば、なんとなくイメージつくかもしれません。ちなみに7位のクラスCは議決権なしの株式、8位のクラスAは議決権を持つ株式の違いです

 

VOOのセクター別構成比率

VOOのセクター別構成比率は下記の通りです。ベンチマークであるS&P500の構成比率とほぼ同じですね。金融が-0.1%、資本財が+0.1%以外は全てベンチマークのS&P500と同じ構成比率となっています。

 

セクター VOO(S&P500との差) S&P500
情報技術 22.3%(±0.0%) 22.3%
ヘルスケア 14.0%(±0.0%) 14.0%
金融 12.9%(-0.1%) 13.0%
コミュニケーション 10.4%(±0.0%) 10.4%
一般消費財 10.0%(±0.0%) 10.0%
資本財 9.3%(+0.1%) 9.2%
生活必需品 7.4%(±0.0%) 7.4%
エネルギー 4.3%(±0.0%) 4.3%
公益 3.5%(±0.0%) 3.5%
不動産 3.2%(±0.0%) 3.2%
マテリアル 2.7%(±0.0%) 2.7%

 

VOOのチャートからみる買い時(長期投資なら配当落ち日以降が狙い目)

2019年のチャートをもう一度見てみます。

VOO2019年度の株価チャート

 

2019年は年明け早々のアップルショック、米中貿易摩擦により5月や8月に下落が目立ちますが、それ以外では比較的右上がりに推移しています。これらイベントによる株価は私のような素人には読めないので、長期保有の点で見れば、配当落ち日から数日間を買い時の目安としています。

 

2019年のVOOの配当落ち日は下記の通りです。

VOOの配当落ち日 基準価格(前日比)
2019年12月23日 295.15USD(-1.17USD)
2019年9月26日 272.63USD(-1.95USD)
2019年6月27日 267.78USD(-0.32USD)
2019年3月21日 261.35USD(+1.36USD)

 

2019年3月期の配当落ち日3月21日から4日後の3月25日に256.22USDまで下がりました。6月期は配当落ち日以降はその後上昇傾向、9月期は配当落ち日の9月26日から6日後の10月2日に264.45USDまで下がっています。VOOに関しても配当落ち日以降が買い時であると言えます。

 

為替の影響もあるので、円高ドル安時に買付するのも良いでしょう。

サンダー
2019年12月現在は株価が高すぎて買付する気になれません。しばらくは様子見しつつ、株価が下がったタイミングで買い増していきたいと思います

 

VOOのメリット

VOOのメリットは下記が挙げられると思います。

VOOのメリット

  • 経費率が0.03%と低コスト
  • アメリカの主要業種約500社の大企業に分散投資できる
  • 年4回の分配金がもらえる

 

VOOのデメリット

VOOのデメリットとしては下記が挙げられます。VOOというよりは米国ETFのデメリットも含まれますね。

VOOのデメリット

  • アメリカと日本で二重課税される
  • VYMやSPYDなどの高配当株ETFと比較すると分配金が少ない
  • 株価が高いので再投資しにくい(複利を活かしにくい)

 

VOOが買えるオススメ証券はSBI証券、楽天証券

VOOが買えるオススメ証券はSBI証券か楽天証券です。

米国株を買付するならば、住信SBIネット銀行SBI証券の場合、米ドルの為替コストが片道4銭と最安なので、この組み合わせがオススメです。

つみたてNISAなどで投資信託を買付するならば、楽天カード楽天銀行 + 楽天証券の3種が最高です。

月5万円までであれば、クレジット払いで楽天スーパーポイントがもらえる事と、楽天証券と楽天銀行をマネーブリッジすれば、普通口座の金利が0.1%と大手メガバンクの100倍も恩恵を受けられます

 

まとめ:VOOはアメリカの主要業種約500社の大企業に分散投資できる

VOOはウォーレン・バフェット氏が推奨するS&P500に連動するETFです。VOOを買付するだけでアメリカ主要業種の約500社に分散投資でき、長期的に保有すれば資産形成してくれます。経費率が0.03%とコストが掛からないのもメリットですね。

 

しかし、アメリカと日本で二重課税されるという問題もあります。最近では「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド(信託報酬0.0938%)」や、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)(信託報酬0.0885)」など、S&P500をベンチマークとした投資信託も信託報酬がかなり下がってきました。

 

これらの投資信託であれば、再投資もしやすいので、今後はこれらの投資信託の買付も視野に入れたいと思います。

 

ベストバイストック2019参加者一覧

ベストバイストック2019の参加者様一覧です。(敬称略)

日付 氏名 ブログ名
12月25日 NightWalker NightWalker’s Investment Blog
12月24日 ミスターマーケット ミスターマーケットの日本株米国株投資ブログ
12月23日 ずずず ずずず のんびり日記 米国株日本株投資
12月22日 りんたろう The Arts and Investment Studies
12月21日 mort mort投資ブログ
12月20日 つみたて次郎 つみたて次郎の投資日記
12月19日 シータ つみたてシータ
12月18日 もみあげ ”もみあげ”の米国株投資
12月17日 こトリさん こトリさんが!米国株投資で借金家族を助けたい!
12月16日 しょこら 【24/7】高配当株とかマイレージとか車とか【独り言】
12月15日 なまずん 弱者のゲーム
12月14日 みさき のんびりコツコツ投資生活
12月13日 ひめだか こつこつとスマートに暮らそう
12月12日 Masami ほんのひとさじ
12月11日 パーサモウニアス 月16万の都会暮らし資産運用記
12月10日 ナザール トラインベスト
12月9日 ジロ ジロの端株投資奮闘記
12月8日 HIROBUN HIROBUNが投資信託を見える化するブログ
12月7日 橘龍馬 マネーの研究所
12月6日 サンダー DCとNISAとPOINT投資
12月5日 ねこまにあ にじいろライフログ
12月4日 りんり バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
12月3日 みとべ みとべのできるかな
12月2日 みらい 東北投信
12月1日 ななし 氷河期ブログ

 

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